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はじまらない物語
三度目の連休
もう会うこともないのかな
何も言わずに前触れもなく
君は僕から去るように
長い連休にいるのかな
そう言えばあの日の手提げには
旅行雑誌があったっけ
枕木が刻む時計の音が
僕を追い立てていく
いつからか僕ら違うレールに
乗ってしまったのかな
もう会うこともないのかな
いつもの電車に君がいなくて
今日も昨日も諦めた
枕木が刻む時計の音と
ともに今日も進むよ
君なしの日々が始まりなのか
終わりなのかは決めず
もう会うこともないのかと
二週間の後君を見かけた
指輪の他は変わらない
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