お先にどうぞ

誰もがきっと忘れない2020年の春。お仕事が停止するやいなや、肩肘張らない作品を作ろうと思い立ち、それから毎日録音をしていました。

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人はヒトとして生活を形作り整え、忙しく動き回っているあいだは見損ねたり、見失ったり、取りこぼしたり、後回しにしたり、諦めたりすることがとても多いです。でも、時間ができた瞬間にそれらの中から、さて次は何をしてやろうかと夢を見ます。実に貪欲な動物だと思います。

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僕がうたをやめなかったのはとても酔狂でしたが、それを受け止めてくれる人々と出会えた幸福を、あらためて感じる春でした。感謝。