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正義と真実のばか
正しいということ、本当のこと、はたまた、愛、幸福、やさしさ。
我々は信じています。それらの言葉は一概に美しく存在し、
その他の概念に比して明瞭明確で印象的によろこばしく、疑いのないものとして。
そして我々は信じています。それらの言葉の意味を概ねすべての人が共有していることを。
しかし、にもかかわらず正義と真実に立脚した考え方、生き方、話し方、
言葉の選び方は、現在現実、常に絶対的存在としての価値を得るということはなく、
きれいごと、絵空事、理想、空想、ときには妄想とまで断ぜられるものです。
言葉は使う人間の作る時代の空気によって変質していきますが、
比較的絶対的存在と見做され、とりわけ歌詞には最早、+や-や%といった記号のように扱われる言葉たち。
かわいそうじゃないかな、と思うのです。
ああ、正しいということは、いったい誰が決めているのでしょうか。
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