10年前の春、飯田橋一丁目の木造家屋に、板切れを厚く組み合わせて防音処置として教室を作りました。大量に板を運び、切り、そして、組み合わせる。その時に釘ではなく、ネジで留めるわけです。重たすぎる遮音シートを貼る際にも、使っていました。
最初はおっかなびっくり。借り入れたお金を返せるのかも分からないし、そもそもこの物件で教室が稼働するのか?という最前提すらあやしいのだから、何もかも不安でした。しかし、実に楽しかったです。職人さんと間違われながら教室をつくる日々。ちょうど10年前の春でしたよ。
それを一手に支えてくれたのが、この電動ドリルドライバー。これがなければ、作れなかったです。もちろん、5年前の夏の移転のために解体、そして今の場所にその材料を使ってまた作った時も、大活躍。手伝ってくれた人たちにはおなじみです。
これがついに煙を吹きました。久しぶりに充電し、さあやるぞ、と握った時に、プラスチックの溶ける匂いと、白いもや。そして、もう動かなくなりました。なんということでしょう。昨日むなしく沢山動きすぎたのか、道具も潰え、懐かしい写真でごまかす日記。
ついに写真で誤魔化し始めましたか。それにしても思い出深い道具でした。